《公募期間》 2025年11月4日 〜 2026年1月5日

第1回 『Life Design Art』
コンペティション

居場所のエネルギー

応募期間 2025年11月4日 〜 2026年1月5日
応募総数 651点
表彰式 2026年3月26日
特別展示会 2026年3月28日 〜 29日
第1回 『Life Design Art』コンペティション

Award 受賞作品

舟を漕ぐ

グランプリ

舟を漕ぐ

2025年 油絵 980×980

遠くにゆるやかな山影が見え、その手前では小さな船が静かに漂っている。まるで誰もいない場所のように、時間はほとんど動かない。絵具を塗っては拭き取り、何度も重ねることで、風景は少しずつ曖昧さを帯び、「在る」と「不在」のあわいに浮かぶ記憶のような景色となる。静けさの中にわずかな気配だけを残し、手作で約5cmの厚みをもつ作品の物質感が、風景に確かな重みを添えている。誰もがどこかで見たことのあるような共通の記憶を目指し、見る人それぞれの“家”や静けさの感覚を呼び起こしたい。

劉峻如

劉峻如(LIU JUNRU)

1999年 中国大連生まれ
2018年 来日
2020年 京都精華大学芸術学部 入学
2024年 京都精華大学芸術学部洋画専攻 卒業
2025年 京都市立芸術大学 大学院 美術研究科 絵画専攻 油画 在学

【受賞歴】
2023年 明日をひらく絵画 第41回 上野の森美術館大賞展入選 一次候補賞
2024年 京都銀行美術支援制度2024年度購入作品選抜
2025年 ヨロコビto公募展 “ライフアートアワード” 入賞

【展覧会】
2025年 個展「遠い家 -Far From Home-」 ヴォイスギャラリー (京都)
2025年 ディファレント京町堀アートフェア2025
2025年 ASYAAF 2025(ソウル)
2025年 京都市立芸術大学 大学院修士課程 油画専攻「油画前期展2025」
2025年 特別展「開廊39年のご挨拶」“39th.Greeting” (voicegallery)
2025年 アート×ファッション「世界があらわれる」展TOUI WAKI GALLERY
2025年 春の展覧会 プロムナード promenade (voicegallery)
2025年 京都市立芸術大学5人展in COCON KARASUMA
2025年 第3回 Corporate Art Aid Kyoto
2025年 2024年度京都市立芸術大学作品展
居る

東急不動産株式会社賞

居る

2025年 油絵/キャンバス 727×1167

本作品は、日常の中にあるささやかで安定した一瞬から着想を得ている。視線の片隅に静かに置かれた一杯の飲み物は、視覚的な主役ではないが、空間の一部として場の雰囲気を形づくり、「ここにいる」という感覚を暗示している。その空間の中で、人の内にある感情やエネルギーは自然に浮かび上がり、穏やかなリズムを生み出す。作品はこの象徴を通して、「居場所」とは個人の内なる力を引き出す媒介であることを示し、日常の気配とともに世代を超えて共有される「居場所のエネルギー」を描く。

Xinxin

Xinxin

【個展】
2025年 個展「ブルーベリーハート」/WarmUp(京都)
Drawing

株式会社東急イーライフデザイン賞

Drawing

2025年 標本箱/ステンレススチール 507×418

場にたゆたうイメージを掬いあげ保管する。本作は私の住む地区の里山に赴いた際に捕らえたイメージを形にした。作品を通して作家と鑑賞者との間に共通項を見出し、それが精神的な居場所となりえるのではかと期待する。

上田 要

上田 要(Ueda Kaname)

【受賞歴】
ガーデンアートストリート蓑豊賞
第29回UBE ビエンナーレ毎日新聞社賞

【展覧会】
2016年 「ガーデンアートストリート」(うめきた広場、大阪府)
2016年「A-Lab Artist Gate」(あまらぶアートラボ A-Lab、兵庫県)
2022年「六甲ミーツ・アート芸術散歩」(兵庫県)
2022年 「第29回UBE ビエンナーレ 現代日本彫刻展」(ときわ公園、山口県)
2023年 「Art Osaka」(北加賀屋造船所跡地 大阪府)
2023年 「ARK(Art Rhizome KYOTO)」(ホテルハーヴェスト京都鷹峯)

【パブリックコレクション】
山口県宇部市
千島土地株式会社
共有される時間

株式会社チャーム・ケア・コーポレーション賞

共有される時間

2026年 油絵 727×1167

この作品は、海に面した駅、茨城県日立駅においての、人の居方を主題としている。ガラス越しに広がる水平線と、静かに配置されたベンチ、そこに腰掛ける二人の人物。特別な出来事は起こらず、ただ眺める時間が流れている。作者はこれまで、日常の中に存在する静かな時間や、人と空間、モノとの距離感に関心を持ち、制作を行ってきた。本作においても、人物は物語を語る主体ではなく、設計された空間の一部として控えめに配置されている。空間は人に行動を強いるのではなく、ただそこに居ること、同じ方向を見ることを許容する。本作は、生活の中に自然に組み込まれた何もしない時間や、人と空間、外部風景との穏やかな関係性を可視化する試みである。

宮田 みな美

宮田 みな美(Miyata Minami)

【受賞歴】
​2014年 上野の森美術館 日本の自然を描く展 入選
2016年 卒業制作 橋本祐一賞 受賞
​2019年 日動画廊 昭和会賞 入選
​2020年 日動画廊 昭和会展 パリ賞受賞2021年 上野の森美術館大賞 入選
2024年 上野の森美術館大賞 入選
2025年 上野の森美術館大賞 入選
フロントガラス

審査委員賞

フロントガラス

2023年 版画紙/インク 750×1000

影と光それぞれの在り所が混じり合い、本作の風景が生まれました。車のフロントガラスに映る木漏れ日と、影になった車内を表現しています。反射した風景の中にある、時間や温度の移り変わりに注目しました。ガラスの上の木漏れ日/涼しい車内/その奥に見える昼光、3層の空間を意識し描き分けています。 フロントガラスから伝わる太陽の熱、車内の影に宿る静謐さという材質や温度のコントラストも、この作品のテーマです。見ると車内に自動車のフィギュアが飾られており、持ち主の存在を感じさせます。

柴田 若奈

柴田 若奈(Shibata Wakana)

京都市立芸術大学大学院美術研究科 絵画専攻修了、絵画/版画の領域で活動中。
雪や光の反射を主題に、手触りや空間性へ注目した平面作品を作る。

【受賞歴】
2021年 第1回 NAGOYA INNOVATOR’S GARAGE賞  受賞
2021年 第46回全国大学版画展 優秀賞
2022年 第1回FEI PURO ART AWARD 大賞
2022年 第7回星乃珈琲店絵画コンテスト 優秀賞
2022年 京都銀行美術研究支援制度 選出
2023年 第21回アートギャラリーホーム  日建ハウジングシステム賞
2023年 京都市立芸術大学制作展 同窓会賞
2024年 京都六角烏丸アートプロジェクト 日本建設賞
2024年 第14回まどかぴあ版画ビエンナーレ まどかぴあ未来賞
2025年 第1回KAMIHANGA国際プリント展 大賞

【展覧会】
2021年 PORTO DI STAMPA 2021 (アートゾーン神楽岡/京都 B-gallery/東京)
2022年 PORTO DI STAMPA 2022 (アートゾーン神楽岡/京都 B-gallery/東京)
2023年 京都市立芸術大学制作展 (京都市立芸術大学/京都)
2023年 個展「昨日あったこと」 (Hideharu Fukasaku Gallery Roppongi/東京)
2024年 個展「柴田若奈 版画展」(アートゾーン神楽岡/京都)
2025年 レジデント作家2人展+(金沢市民芸術村 PIT5アート工房/石川)
2025年 「RE: Print2025 -刷ることの、その先へ」(FEI ART MUSEUM YOKOHAMA/神奈川)

入選作品(アーティスト名50音順)

  • 降り注ぐカーテン

    石渡 由菜(Ishiwata Yuhna)

  • 山の子ども

    いのうえあい(Inoue Ai)

  • バックヤード

    影山 萌子(Kageyama Moeko)

  • Carousel

    吳 庭鳳(WU TING FENG)

  • 絹豆腐の表面は艶やか

    川上 夏生(Kawakami Natsuki)

  • 時間

    川名 晴郎(Kawana Haruo)

  • 道を行く

    木村 子子(Kimura Nene)

  • インナー

    後藤 里佳子(Goto Rikako)

  • field

    佐野 直(Sano Nao)

  • 二月のサンクチュアリ

    Sayori Wada

  • No.0056

    SHOTO KOHAGURA

  • My Funny Valentine

    ZHOU LINA

  • Nakameguro jungle

    Seiji Kawakami

  • 品評会

    瀬野尾 凜(Senoo Rin)

  • 木漏日

    田中 昌樹(Tanaka Masaki)

  • swing wave

    岡 千裕(Oka Chihiro)

  • みんな地球にのっている

    TSUBaKUSa

  • 今日も線を引いていく
    ・2025.11.15, 11.16, 11.17, 11.18, 11.19, 11.20, 11.21, 11.24, 11.25, 11.27, 11.28, 11.29, 12.1, 12.4, 12.5, 12.8, 12.9, 12.10, 12.11
    ・日ごとに2色を交互に使用する
    ・フタロターコイズ×ピロールオレンジ

    平子 暖(Hirako Dan)

  • 植物園

    卜 夢葉(Boku Muha)

  • WAVE

    三代 宏大(Mishiro Koudai)

  • SMILE

    MOMOCO

  • 繁茂した家

    山田 樹(Yamada Tatsuki)

  • やわらかいゆめ

    横田 智美(Yokota Tomomi)

  • ここにある

    横山 明美(Yokoyama Akemi)

Comments 審査委員コメント

青柳 正規

[名誉審査委員]青柳 正規(あおやぎ まさのり)

Comment

2020年に起こった新型コロナウイルス感染症のパンデミックをきっかけに、グローバル一辺倒ではなく、自分の住んでいる地元(ローカル)をもっと大切にしていこうという機運が世界的に生まれています。才能豊かで国際的にも多彩な経験をなさっている若手アーティストの皆さんは、敏感にそうした機運を感じていると思いますが、あえて強調するとしたら、今、もう一度「グローカル」(グローバル[地球規模]とローカル[地域的な]を組み合わせた造語)な観点で自分の居場所を見直すときだと思っています。

自分らしさを発揮できる居場所をいかに見つけるかが、自己を肯定することに最も近づくことだと思うので、その意味でも、今、自分が暮らしている足元をよく知ることが非常に重要です。そうした「居場所の意味」を、若手アーティストたちが気づかせてくれる機会になるとうれしいですね。

受賞したアート作品は、展 覧会のほか、グランクレールの住宅内でも飾られる予定ですが、今回の「ライフデザインアート」プロジェクトでは、若手アーティストの提案を吸い上げる形で様々な活動が予定されていますから、できることなら美術だけではなく、食、香りなど多彩な分野を取り込みながら、トータルで居心地の良い空間へと広がっていくことを期待しています。

これまでの社会では、「幸せ」とされる絶対的な価値観にどう辿り着くかが課題とされてきましたが、今では「ウェルビーイング」が 現代的な幸せなのだと捉えられるようになっています。ウェルビーイングとは、心 身ともに満たされた良い状態のことを指しますから、絶対的な価値ではなく、良い関係をどううまくつなぐかという相対的な価値なのです。だからこそ、アーティストやデザイナーにはウェルビーイングを実現するようなアートを創り出していただきたいですね。

東京大学名誉教授、日本学士院会員、山梨県立美術館館長、学校法人多摩美術大学理事長、奈良県立橿原考古学研究所所長、石川県立美術館館長、公益財団法人せたがや文化財団理事長、公益財団法人東京都歴史文化財団アーツカウンシル東京機構長、他

地中海学会賞(1978年)、マルコ・ポーロ賞(1991年)、浜田青陵賞(1991年)、毎日出版文化賞(1993年)、紫綬褒章(2006年)、日本放送協会放送文化賞(2011年)、瑞宝重光章(2017年)などを受賞、文化功労者(2021年)。海外では、イタリア ポルト・エンペドクレ賞(1984年)、イタリア共和国功績正騎士勲章(2002年)、イタリア Sebetia Ter国際賞(2008年)、イタリア Torquato Tasso国際賞(2017年)、イタリア Amedeo Maiuri 国際考古学賞(2021年)を受賞。著書は、『皇帝たちの都ローマ』、『ローマ帝国』、『文化立国論』、「人類文明の黎明と暮れ方」他。

小泉 俊己

[審査委員]小泉 俊己(こいずみ としみ)

Comment

自分らしく居られる場所はどこにあるのか。住処としての空間にあるのか、それとも日々の生活の時間に内在するものなのか。おそらく人の数だけ「居場所」はある。そしてそれらに共通するのは、誰にも置き換えることのできない心の安らぎの場所だ。それが、その人にとっての「居場所」である。アートはその心に寄り添い、発見を手助けする。そこにこそ、アートの「居場所」がある。そうした想いを抱く表現者たちが、ここに集まった。

多摩美術大学副学長

1985年、多摩美術大学大学院美術研究科彫刻専攻修了。1993年、文化庁芸術家在外派遣研修員として渡欧(ドイツ滞在)。主な展覧会に、「現代日本美術展 ― 20ste Biennale Middelheim ‒ Japan」(1989年、ミッデルハイム野外彫刻美術館、ベルギー)、「彫刻の遠心力 ― この10年の展開」(1992年、国立国際美術館)、「アート/生態系 ― 美術表現の『自然』と『制作』」(1998年、宇都宮美術館)、「第21回現代日本彫刻展」(2005年、宇部市野外彫刻美術館)、「物語の彫刻」(2007年、東京藝術大学美術館陳列館)、個展「Atlas」(2011年、香美市立美術館)、個展「POLARIS」(2016年、カスヤの森現代美術館)、その他個展・グループ展多数。2011年、第37回中原悌二郎賞を受賞。

町田 久美

[審査委員]町田 久美(まちだ くみ)

Comment

日々の生活に寄り添う空間での展示を想定した公募として、実に幅広いジャンルから多くの意欲的な作品が集まりました。独自の世界観を大切にしながらも、表現には作家それぞれの個性と瑞々しさが感じられ、とりわけ入選作品は生活空間に自然に溶け込む大らかさと品格が備わっており、鑑賞者に穏やかな印象をもたらす点が非常に印象的でした。若い作家ならではの新しい感性と、今後のさらなる展開への期待を抱かせる内容となりました。

武蔵野美術大学教授

多摩美術大学絵画科日本画専攻卒業。2008-2009年、⽂化庁新進芸術家海外留学制度でデンマークに滞在。主な展覧会に、⻄村画廊(2005年-)、「kumimachida」(2008年、ケストナーゲゼルシャフト、ドイツ)、「kumimachidaことばを超えて語る線」(2008年、高崎市タワー美術館)、「japanorama.anewvision on art since 1970」(2017年、ポンピドゥ・センター・メッス、フランス)、「tokyo:art & photography」(2021年、アシュモレアン美術館、イギリス)、「町⽥久美作品展ー1本の線ー」(2022年、⼩松市立本陣記念美術館)、「浮世絵現代」(2025年、東京国立博物館表慶館)など。主な収蔵先に、東京都現代美術館、ニューヨーク近代美術館など。主な作品集に、「町⽥久美画集」(2012年、⻘幻舎)、「町⽥久美画集五夜」(2021年、芸術新聞社)などがある。

野口 玲一

[展示審査委員]野口 玲一(のぐち れいいち)

Comment

筆者が尊敬するある彫刻家に「美術はそもそも役に立たないものだ。役に立たないことに意味がある。」と言われて、はっとしたことがあります。美術に社会的機能や役割を求める風潮がありますが、そのようなものとは無縁でも人は感動することがあるし、だからこそ美術は存在する意義があるのだとも思います。ですので審査では素朴に良い作品を見出そうと努めました。結果としてそれが置かれる場所に相応しい、観る人の精神に作用を及ぼすような作品であってくれれば良い、そう考えています。

美術館学芸員

1993年から東京都現代美術館、1996年から東京藝術大学大学美術館の学芸員として日本の近現代美術の展覧会を企画。2004年から文化庁芸術文化調査官として文化庁に勤務し、「DOMANI・明日展」の企画、在外研修やメディア芸術祭等の業務に携わる。
2011年より三菱一号館美術館学芸員。浮世絵展(2013年)、「画鬼・暁斎」展(2015年)、「三菱の至宝」展(2021年)、「芳幾・芳年」展(2023年)等の企画を行う。

Gallery フォトギャラリー

表彰式

受賞・入選作品については、審査員、来賓を招いての表彰式・レセプションを執り行いました。

日程
2026年3月26日
会場
manoma Conference hall & Restaurant
東京都渋谷区桜丘町1-1 渋谷サクラステージ SHIBUYAタワー 38階

特別展示会

受賞・入選した全作品を展示する、特別展示会を開催いたしました。
3月28日 13時より展示審査員 野口 玲一氏および受賞・入選作品のアーティストによるギャラリートークを実施しました。

会期
2026年3月28日 〜 3月29日 ※3月28日13時 ギャラリートーク
会場
ミズキーホール ギャラリー(横浜市港北区民文化センター)
神奈川県横浜市港北区綱島東一丁目9番10号 新綱島スクエア4F

Exhibition 常設展示について

受賞・入選作品は、
日常の中でアートとふれあえる空間へと旅立ちます。

受賞・入選作品は、主催である株式会社東急イーライフデザインが管理・運営するシニア向け住宅「グランクレール」を中心に各社住宅・施設にて『常設展示』いたします。幅広い方々にご鑑賞いただく機会を通じて、アートが日常に寄り添うきっかけを創出します。

シニアのご入居者の皆さまの生活に彩りと安らぎを添える存在として、日々の風景の中に展示され続けます。

「グランクレール」は、心地よい上質な暮らしと日々の健康をサポートし、これからの人生を安心して暮らしていただくために、東急不動産ホールディングスグループが長年の住宅づくりで培ったノウハウとグループ力を結集した、シニア向け住宅事業におけるブランドのひとつです。

 グランクレールWebサイト 

グランクレール綱島
ラウンジ

グランクレール馬事公苑
ラウンジ

グランクレール芝浦
居室